病院長からのごあいさつ

三菱京都病院のホームページにおいでくださりありがとうございます。

2024年12月から、当院は三菱自動車工業から独立法人化し、医療法人社団志高会 三菱京都病院となりました。
これまで当院は、長年にわたり企業立病院として活動してまいりましたが、より地域の病院として医療が提供できるよう、2024年12月から当院は独立法人化し、医療法人社団志高会三菱京都病院として診療を行ってまいります。これまで通りの診療体制を継続し、地域のために働く、地域のための病院であり続けます。皆さまには、これまで通り安心して受診していただければと思います。

当院の理念は、「高度であたたかい医療を提供する病院」のまま変わりません。
志高会三菱京都病院となっても、これまでの病院の理念である「高度であたたかい医療を提供する病院」は変わりません。

当院が目指す「高度な医療」とは、安全安心な医療です。
理念の「高度な医療」とは何でしょうか。当院は、大動脈解離などの心臓血管外科の大手術を緊急であっても対応できるという京都府では数少ない急性期病院のひとつです。また、整形外科では高度な専門性が必要とされる脊椎手術を行える専門医、高度医療機器が揃っています。当院では、多くの患者さんが人工透析を受けられていますが、透析導入の急性期管理の役割も担っています。こういった治療は当院で行なっている医療の一部ですが、急性期医療において、私たちが特に重要だと考えているのは、単にこういった医療が行うだけでなく、安全に行う体制を整えていること、私たちは｢安全｣を伴ってこその｢高度な｣医療と考えています。そのために高度な知識・技術を持った医師、および専門領域を突き詰めた認定看護師を中心に、チームを組んで医療を行います。

当院が目指す「あたたかい医療」とは、安心でわかりやすい医療です。
理念の「あたたかい医療」とは何でしょうか。まず、患者さんは病気になり不安な気持ちを抱えて病院へ来られます。患者さんにとって病院はとてもわかりにくいものです。慣れない病院の建物のなかでどこへ行けばいいのか、どこで待てばいいのか、さっぱりわからない。そんな中で、治療方法、薬の名前、副作用のこと、、、初めて聞くことばかりなのに理解しないといけない。患者さんの不安な気持ちをときほぐし、得心して治療を受けられるようにすることが、急性期病院に必要な「あたたかい医療」です。当院では、女性に安心して療養していただけるように産婦人科・乳腺外科を中心とした、女性専用病棟を作っています。当院はたいへん多くの出産をお手伝いしてきた歴史があり、当院で生まれたお母さんがご自分のお子さんを出産するためにここを選んでくださるということも多くなっています。緩和ケア病棟では、がんの患者さんが人生の最期を安心して迎えられるように身体的・精神的ケアを行っています。また、あらゆる治療において、体の負担が小さいことは心の余裕を生んでくれます。当院では、胃がん大腸がんに対して、早期に見つけて胃カメラ・大腸カメラでとる内視鏡手術を多く行っており、また外科手術が必要なより進行したがんに対しても、95%と高い比率で手術後の痛みが少ない腹腔鏡手術で治療しています。

当院は、よりよい医療を目指して前に進みます。
医療が日々進歩し複雑化していく中で、病院は常に前を向いて歩みを進めないと、よい治療を提供し続けることはできません。当院では、つねに最新の知見に基づいた乳がんの治療を行っています。京都で3番目の病院としてTAVI（経カテーテル大動脈弁留置術）を開始し、それまで心臓を開いて手術しないと治らなかった心臓弁の病気をカテーテルで治療できるようにしました。お産の痛みを和らげるためには、無痛分娩をはじめました。難病である潰瘍性大腸炎やクローン病に対しては新しく開発される最新の薬剤を導入しています。
三菱京都病院は、五条通り（国道9号線）からほど近い場所にありますが、喧噪な大通りからは隔絶され快適な療養環境を保っています。電車なら阪急桂駅が最寄り駅で、送迎バスの運行もございます。これからも当院は、京都のため、地域のために役立つ医療を行っていきますので、よろしくお願いいたします。

2024年12月1日
病院長　尾池文隆

略歴

資格

日本外科学会　外科専門医
日本消化器外科学会　消化器外科専門医
日本消化器外科学会　消化器がん外科治療認定医
近畿外科学会　評議員
京都大学　臨床教授
医学博士（平成14年 京都大学）