病院長からのごあいさつ

三菱京都病院のホームページにおいでくださりありがとうございます。令和5年1月より院長に就任しました尾池文隆です。よろしくお願いします。

私たちの病院が理念として掲げてきましたのは、「高度であたたかい医療を提供する病院」です。この理念を追求するべく、皆が力を尽くしてきました。

「高度な医療」とは何でしょうか。
当院は、大動脈解離などの心臓血管外科の大手術を緊急であっても対応できる京都府では数少ない急性期病院のひとつです。また、整形外科では高度な専門性が必要とされる脊椎手術を行える専門医、高度医療機器がそろっています。
当院では、多くの患者さんが人工透析を受けられていますが、透析導入の急性期管理を当院が担当し、その後は近隣の透析施設へ紹介をする場合もあります。
私たちが特に重要だと考えているのは、こういった医療が行えるだけでなく、安全に行う体制を整えていることです。私たちは｢安全｣を伴ってこその｢高度な｣医療と考えています。

「あたたかい医療」とは何でしょうか。
患者さんは、病気になり不安な気持ちを抱えて病院へ来られます。単に、病気を治すのではなく、自分が受ける治療に納得し、安心した気持ちで治療に専念していただけるようにしたい。また、できる限り体への負担が小さい治療をやっていきたい。そのために、消化器の領域では胃癌・大腸癌手術の腹腔鏡の割合が95%と高く、内視鏡手術（早期で見つけて胃カメラ、大腸カメラでとる手術）も非常に多く行っています。

また当院は、たいへん多くの出産をお手伝いしてきた歴史があり、当院でお生まれになった方がご自分のお子さんを出産するためにここを選んでくださるということも多くなっています。
当院では、女性に安心して療養していただけるように産婦人科・乳腺外科を中心とした、男性が入院できないレディース病棟を作っています。また、緩和ケア病棟では、身体的にも精神的にも患者さんが楽に感じられる治療を目指しています。

「高度で、あたたかい医療を提供する病院」。医療が日々進歩し複雑化していく中、これを実践し続けていくのは簡単なことではありません。新型コロナウィルスの流行から得た教訓のひとつは、社会に対して病院が果たさないといけない役割は常に変化するということです。
これから京都も高齢化の波に飲み込まれていきます。高齢の方が安心して治療を受けられる病院は、これまでとは別のものになるでしょう。少子化が進む中、不妊治療はますます重要になっていくでしょう。
私たちはみなさんのお役に立つためにこれからも努力してまいります。

当院は、五条通り（国道9号線）からほど近い場所にありますが、喧噪な大通りからは隔絶された快適な療養環境を保っています。電車なら阪急桂駅が最寄り駅で、送迎バスの運行もございます。
企業立病院ですが、地域に広く開放された病院です。会社関係の方でないと受診できないなどは一切ありませんので、安心してお越しください。

2023年1月1日
病院長　尾池文隆

略歴

資格

日本外科学会　外科専門医
日本消化器外科学会　消化器外科専門医
日本消化器外科学会　消化器がん外科治療認定医
近畿外科学会　評議員
京都大学　臨床教授
医学博士（平成14年 京都大学）