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胆石

胆石について

いろいろな胆石

検診や人間ドックなどで超音波検査を受けたところ、胆石があると言われた方がいらっしゃるかもしれません。

「胆石といえば、すっごくお腹が痛くなるんでしょ。私は一回も痛くなったことがないけど、本当に胆石があるの?」と疑問に思われた方もおられるかも。

胆石の症状

胆石があっても、痛みを起こさないことはよくあることですが、実際には胆石の症状が出ているのに自分で気づいていない方もいらっしゃいます。
「私、胃が悪くてよく胃が痛くなるけど、胆石は痛くなったことはないわ。」
典型的な胆石の症状は、脂っこいものを食べたあとに、右の肋骨の下あたりが痛くなるとい うものですが、みぞおちの鈍痛や重い感じを繰り返すこともあって、胃の症状だと勘違いされることも多いのです。右の背中あたりが痛むこともあり、意外に胆石の症状は様々です。

胆石の症状

胆嚢と胆管、胆汁について

肝臓は実に様々な働きをしていますが、その一つに胆汁を作る役割があります。肝臓で作られた胆汁は、木の枝のように張り巡らされた胆管によって集められ、肝臓の出口で一本になり十二指腸に運ばれます(総胆管)。胆嚢は肝臓の下面にぶら下がっている卵くらいの大きさの袋です。多くの人が間違えておられますが、胆嚢は胆汁を作っているわけではなく、胆汁を貯めておく場所なのです。

胆嚢

脂っこいものを食べると、消化を助けるため、中に蓄えた胆汁を胆管に向けて絞り出します。この働きが悪くなると、胆汁が貯まったまま澱み、泥になったり、石ができたりします。

胆石
胆石による胆嚢炎

胆石ができると胆嚢炎を起こして、腹痛、発熱、肝機能異常などの症状を起こします。胆管に結石が落ちた場合は、閉塞性胆管炎という非常に危険な感染・炎症の危険性があります。石によって胆汁の流れが詰まり、逃げ場のない中での感染は重症化しやすく、敗血症を起こすこともあります。

胆石の治療

胆石があっても症状が無い間は放置していてもよいとされていますが、一度でも症状が出た場合は治療が必要です。治療は二通り、薬で石を溶かすか、手術です。ただ、残念ながら、まず薬で溶ける結石はかなり少ない。溶ける場合も数ヶ月かかる。また、薬を止めると、また石ができてしまう。といったわけで、実際に症状がある胆石の治療には、薬では間に合わないことがほとんどです。

胆石の治療

結石の手術と聞けば、胆石だけを取り除くのかと思われるでしょうが、そのような手術は行われません。もともと機能が悪い胆嚢ですので、苦労して胆嚢を残しても、また胆石を作ってしまいます。胆嚢すべてを取り出す、胆嚢摘出術が治療です。胆嚢を取ってしまっても大丈夫なのでしょうか。結論から言えば、問題ありません。胆嚢がなくなっても胆汁は肝臓によって作られます。ただ胆汁を貯めておく場所がなくなるので、脂っこい食事の後、下痢しやすいなど消化不良のような症状が出ることがありますが、しばらくすると、体が適応してそうした症状もなくなります。胆石の手術では、最初からこのような症状は出ないことがほとんどです。もともと機能の悪い胆嚢を取ることでむしろ調子がよくなることも多いのです。

胆石の手術

腹腔鏡下胆嚢摘出術

胆嚢摘出術

胆嚢摘出術の大半は腹腔鏡で行います。お腹を切り開いて行う手術(開腹手術)では、親指と人差し指を開いた程度の傷をあけますが、腹腔鏡は、3mmから1cmくらいの穴を数カ所あけて、そこから長い棒のようなカメラや鉗子を入れて手術をします。人間は、皮膚や筋肉の痛みに敏感ですので、傷を小さくすれば、痛みが小さくなる、そうすると、手術のあと、リハビリが早く進んで早く退院できるというわけです。腹腔鏡手術の最大の目的は、美容ではなく、痛みを小さくして早く回復してもらうためなのです。

腹腔鏡手術

現在、腹腔鏡手術は胃癌や大腸癌、肝臓癌などの治療にも普通に使われていますが、最初に適用されたのは、胆嚢摘出術です。日本でも1990年頃から行われていますので、もう30年近い歴史があり、安心して受けていただけます。しかし、腹腔鏡手術は、炎症・癒着が強い場合には難しいことがあり、手術の途中で開腹手術に切り替えることがあります。ほとんどが、激烈な急性胆嚢炎の場合ですが、慢性的に何度も痛みを繰り返している場合もひどい癒着を起こしていることがあります。ですから、一度でも胆石の症状が現れた方は、次に痛みを起こす前に早めに手術を受けたほうがよいのです。

「胆石」は以下の診療科で診ています

受診について

当院では患者さんの待ち時間を短縮するため、予約制を導入しています。

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