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心臓から送り出された血液は、腹部大動脈から、下記のように流れます
腹部大動脈: 胃・腸・肝臓・腎臓に向かう血管を枝分かれします
↓
腸骨動脈: 腸・臀部に向かう血管を枝分れします
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大腿動脈
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膝窩動脈
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前脛骨動脈・後脛骨動脈・腓骨動脈
閉塞性動脈硬化症とは、足の血管が動脈硬化により細くなったり、閉塞したりするために、足への血流が低下した状態です。
休まずに長い距離が歩けなくなったり、進行すると安静にしていても足に痛みを認め、足の皮膚に潰瘍ができたり、さらに進行すると、足が壊死して足の切断が必要となる可能性があります。
(1)運動療法
(2)薬物療法
(3)カテーテル治療
(4)バイパス手術
進行すると、運動療法や薬物療法では足の血流を十分改善させることができません。
さらに進行すると、カテーテル治療が困難になり、手術が必要になります。
腹部大動脈が閉塞した場合や腸骨動脈が長く閉塞した場合、ステント(金網)治療は困難で、外科手術が必要になります。
(1)腹部大動脈人工血管置換術
閉塞した腹部大動脈を人工血管に取り換えます。
(2)腹部大動脈-腸骨動脈(大腿動脈)バイパス術
「腹部大動脈」から「腸骨動脈」や「大腿動脈」まで人工血管でバイパスをします。
(3)腋窩動脈-大腿動脈バイパス術
全身状態が不良で、開腹手術が身体への負担になる場合は、鎖骨下の「腋窩動脈」から、足の付け根の「大腿動脈」まで人工血管でバイパスを行います。
カテーテル(細い管)によるステント(金網)治療が適しています。心臓内科にて行っております。
(1)腹部大動脈-腸骨動脈(大腿動脈)バイパス術
カテーテル(細い管)によるステント(金網)治療が困難な場合、「腹部大動脈」から「腸骨動脈」や「大腿動脈」まで人工血管でバイパスをします。
(2)大腿動脈-大腿動脈バイパス術
カテーテル(細い管)によるステント(金網)治療が困難で、開腹手術も困難な場合は、人工血管やご自身の静脈を用いて、左右の「大腿動脈」をバイパスします。
(1)ステント治療
大腿動脈の狭窄や短い閉塞の場合、カテーテル(細い管)によるステント(金網)治療が適しています。心臓内科にて行っております。
(2)大腿動脈-膝窩動脈バイパス術
長い閉塞の場合や石灰化が強い場合、人工血管やご自身の静脈を用いて、バイパスします。