緩和ケア病棟を知る

受付予約専門ダイヤル

075-381-7811

予約電話受付時間
開院日 8:30〜16:30
※翌日以降の診療予約は14:00以降にお願いします。

診療のご予約はこちら診療のご予約はこちら
人間ドック/リハビリテーションのご予約はこちら人間ドック/リハビリテーションのご予約はこちら

予約以外のお問い合せ

075-381-2111(代表)

  • 外来担当表

TEL

お問合せ

MENU

背景色

文字サイズ

疾病説明一覧へ

ひまわり編集部が聞く!Interview

不整脈、心不全など治療から再発防止まで

2021.04.01
不整脈、心不全など治療から再発防止まで

 当院の心臓内科では、治療から再発防止までケアできる取組みをおこなっています。その取組みや効果について心臓内科部長 横松医師と川治医師(アブレーション専門医)にひまわり編集部が聞いてきました。

2ytgayv75nelgct6idxj-j5b0jh31cli.jpg

当院の心臓内科について教えてください

横松Dr:心血管の分野の病気に対して幅広く対応できるような体制を整えています。一刻を争うような急性期にも対応しつつ、おうちに帰った後に再発予防をしながら生活の質が保てるようにということも考えて、多職種が共同しての心臓リハビリテーション治療にも力を入れています。

当院の心臓内科ではどのような治療ができますか?

横松Dr:ほとんどすべての心血管疾患に対しての治療ができるように心臓血管外科とともに備えています。たとえば冠動脈治療として心筋梗塞や狭心症に対してカテーテル治療やバイパス手術、弁膜症の治療として開胸による手術やカテーテルによる大動脈弁治療(TAVI)など、個々の患者さんにとってより良い治療を選択しながら対応しています。また、高齢化により増加している不整脈に対してのアブレーション治療もニーズが非常に高まっています。







アブレーション治療というのはどんな治療ですか?

川治Dr:お薬でコントロールできない不整脈に対して、カテーテルで治すというのがもともとのコンセプトです。基本的な方法としてはカテーテルを使って心臓の筋肉の一部にやけどを作ります。心臓というのは電気が流れて動いています。それが乱れることで不整脈が起こるので、その乱れている部分をやけどでとどめることで治療します。従来のお薬で押さえ込むのとは違って、根本的なコントロールになるので、うまくいけばお薬も中止できるようになります。
最近では技術的な部分も含めて良くなってきており、だんだんと治療成績も向上してきています。合併症の頻度も少なくなり、治療のハードルも徐々に下がってきています。不整脈があると心不全にもなったりするので、明らかに症状がなくても、若い方で症状が強い方や、既に心不全
を起こされている方に対して積極的な適応になってきている現状です。

アブレーションをすれば治りますか?

川治Dr:根治できる可能性があるということです。心臓は電気が流れて動いています。アブレーション治療はその流れの調整ですので、全部焼き切るわけではありません。全部焼けば不整脈も止まりますが、心臓も止まってしまいます。不整脈の種類によって再発率は異なりますが、心房細動でしたら1回目 の治療で7割程度の成功率(1年目まで再発なく経過する率)です。1回で終わる人もいれば、場合によっては複数回、2・3回受けられて再発がなくなる方もいらっしゃいます。当院では、その治療成績をどうあげていくかというところで、大学病院でも使用していない京都では唯一の最新システムも含め、5つのシステムの中で不整脈にあわせて最適なものを選択しています。向上心・改善を心がけ、より合併症・再発率を下げるということにこれからも取り組んでいきたいと思います。

アブレーションは年間どれくらいおこなっていますか?

川治Dr:年間220件くらいですかね。去年はコロナの影響もあるのですが、アブレーションに関しては、その前年と変わらずでした。

横松Dr:コロナの流行によって病院全体の治療件数や入院患者さんは減りましたが、心房細動のアブレーションが必要な方が非常に多く、そこはコンスタントにおこなえるように体制を工夫してきました。

再発防止の取り組みについて教えてください

横松Dr:心臓の病気だけではなく様々な病気に共通して言えることですが、ご高齢になればなるほど、動ける範囲がどのくらいかということがそのまま健康寿命をどのくらい維持できるかということに繋がります。再発を予防していくという観点だけではなく、少しでも動ける範囲を増やしたり維持していったりするために必要な介入がどのようなものか、必要な内容は個人個人で異なりますので、その方に応じたリハビリや介入方法を考えています。もちろん若い方であれば、よりしっかりと運動や食事療法をおこなっていただくための情報の提供とリハビリの仕方の指導などをおこなっていきます。また、これから高齢者の比率が増えていくと思いますので、在宅医療とのつながりも重要です。医学的な治療内容だけではなく、普段のより良い生活へ向けてどのような橋渡しができるかというところが大事な部分になってくると思います。そのため、多くの職種と連携した取り組みをより深めていく必要があると思います。

一覧を見る

トップへ