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当院では、「硬膜外麻酔による無痛分娩」を行っています。
出産に伴う子宮の収縮や、産道の広がりに伴う痛みは、脊髄を通して脳へ伝えられます。
硬膜外麻酔は区域麻酔と呼ばれ、体の一部を麻酔し、痛みを和らげる方法です。腰部から麻酔を行うことで、子宮や産道から伝わる痛みを脊髄で遮断するため、出産時の痛みを効果的にとることが可能となります。麻酔中はお母さんの意識は保たれ、赤ちゃんへの影響はほとんどありません。
背骨のところにある「硬膜外腔」と言う場所に、硬膜外カテーテル(太さが約1mmのチューブ)を入れ、管から薬剤を注入して痛みをとる方法です。お産の痛みを伝える神経は背骨の中に集まります。硬膜外腔に注入された薬剤は、その背中の神経をブロックし、産痛を抑えます。
当院での無痛分娩に際して、下記のような基準をもうけています。
妊娠37週までに妊婦及びパートナーへ無痛分娩の説明を外来担当医が行いますので、ご希望の場合はお申し出ください。
通常の出産費用又は帝王切開による出産に加えて一律10万円(管理料、薬剤料等)が必要です。
※無痛分娩費用は当日薬剤を開始した時点で発生します。
無痛分娩にはいくつかの副作用もありますので、硬膜外麻酔を行った後は、常にお母さんの心電図、血圧、酸素飽和度をモニターし、定期的に医師が観察します。また、赤ちゃんの心拍モニターも分娩中は継続して行い、適切な治療を行います。合併症が起こった場合は適切に対応します。
また、合併症が起こりやすい状態であると判断された場合には、安全のために当院の判断で無痛分娩をお断りする可能性があります。