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心臓の病気を経験したらその後の生活はどうあるのか、患者さんの誰もがこの疑問に直面します。
しかし、心臓に病気がある方も、適切にリハビリテーションを行うことで、早期の社会復帰や疾患の進行・再発予防、さらには予後の改善に結びつくことが知られるようになってきました。
当院の心臓リハビリテーションチームは、入院治療中の段階から患者さんひとりひとりにオーダーメイドのプログラムを提案し、安全に効果的にリハビリテーションを行っています。運動療法はもちろん、お薬の管理、食事療法、心理的サポートなど、心疾患の管理について専門職種が幅広くお手伝いしております。
また、退院後も継続して健康に関する取り組みが行えるようアドバイスをしています。
これまで多くの患者さんが心臓リハビリテーションに取り組まれ、本来の姿を取り戻すだけでなく、より健康的で快適な生活を送っています。当院の心臓リハビリテーションチームは、そのような“勇気をもって心臓疾患の治療を決意した”方々の“いきいきとした暮らし”のため、治療とリハビリテーションを応援しています。
構成メンバーは医師・看護師・理学療法士・薬剤師・臨床心理士・管理栄養士・臨床検査技師・事務職員です。
これらのメンバーが患者さんを多方面からサポートします。
当院では質の高い心臓リハビリテーションの提供のため、多数のスタッフが専門の資格を有しています。
◆取得資格
・心臓リハビリテーション認定医:1名
・心臓リハビリテーション上級指導士:2名
・心臓リハビリテーション指導士:13名
・認定理学療法士(循環):1名
・慢性心不全看護認定看護師:2名
医師
チームの責任者で、患者さんの状態を把握して最適な方針を考えます。
薬剤師
抗がん剤や鎮痛薬などを安心して使用できるようサポートします。
臨床心理士
心理学の視点で「こころに添う」ことを大切に、心理的援助を行います。
看護師
日頃のケアを通して患者さん・ご家族をサポートします。
管理栄養士
治療によって変化する状態や嗜好に合わせて、美味しく食べられるようお手伝いします。
事務員
入院日の計算や、高額療養制度・老人医療・障害者医療の助成などのご説明をします。
理学療法士
ADLの回復や維持などの身体機能や患者さんの希望に沿って身体的にアプローチします。
臨床検査技師
医師の指示に従って、患者さんの検査をします。
心臓リハビリテーションは以下の疾患が対象となります。
■虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)
■開心術(冠動脈バイパス術、弁置換・形成術)
■慢性心不全
■大動脈疾患(大動脈解離、大動脈瘤、人工血管置換術)
■閉塞性動脈硬化症
1.運動することによって、酸素の取り込みがよくなる。
2.運動能力が増加することによって、楽に動けるようになる。
3.気持ちがよい汗をかくことによって、不安やうつから開放される。
4.狭心症や心不全の症状が軽くなる。
5.生活習慣病の危険因子(血圧、血糖値など)がよくなる。
6.血管内皮機能(血管が自分で広がる能力)がよくなり血液の循環がよくなる。
7.自律神経のバランスや動きがよくなることによって、血圧や脈拍が安定し、不整脈が起きにくくなる。
8.血液凝固因子が安定し、血栓ができにくくなる
9.心筋梗塞の再発や突然死が減り、死亡率が減少する。(3年間で約25%低下)
10.心不全の死亡率や再入院率が減少する。
※ 心臓リハビリテーションは死亡率を56%減少させ、再発を28%減らすとされています。
当院の心臓リハビリテーションはこれだけの実績があります。
2013年 | 6,828件 |
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2014年 | 8,714件 |
2015年 | 10,580件 |
2016年 | 11,159件 |
2017年 | 11,140件 |